PCにおけるCPUの動作をあえて遅くして運用するスタイルについて

私が普段プログラミングやデザインで使用しているパソコンはi7でメモリを64ギガほど積んだ、かなりスペックの高いパソコンを使っています。

なぜ、そのようなスペックの高いパソコンを使うかと問われれば、レスポンススピードが非常に早い事が挙げられます。

このレスポンスは、いわゆる動画のコーデック等のパワーを使用する作業のみならず、エディタのレスポンスなどにも大いに関わっています。

あくまでもフィーリング、感覚的なものですが、自分の思考と指先でのキー入力、そして、画面反映までのタイムラグが極めてゼロに近い状態で作業ができる事は、非常に精神的に大きなメリットを生じさせているような気がしてなりません。

それらの微妙な思考と画面表示までのズレは慢性的な精神ストレスに結びついている事は否定はできないでしょうから。

無論、それはプラシーボかも知れませんが。

さて、それらレスポンスの問題は人間が触る場合においてはメリットとなるのですが、逆にPCに一定の時間間隔である動作を延々と自動で行わせる運用をしている場合は絶対的なスピードよりは絶対的に安定した運用が求められるシステムとなっています。

そのような安定性が求められるシステムにおいてはレスポンスを犠牲にしても安定性を求める選択肢は決して間違っていないのではないかと私は考えます。

なぜならば、そのシステムが止まる事によってお客様に対し少なからぬ損失を与えてしまい、システムの存在理由を根本的から問われる事態になりかねないためです。

そのため、あえてCPUの速度を落とす選択を取る事があります。

BIOSレベルの問題設定をせずとも現在ではソフトウェアでCPUの速度の制御が可能です。

これはあるお客様への納品前にかなり動作検証を行ったのですが、CPUの速度を落とす事によって消費電力の何割程度かの削減、また、それに伴う発熱の減少などを確認する事ができました。

言うまでもなくパソコンにとってCPUの発熱は大敵であり、ひいてはパソコンそのもの劣化、早期の故障誘発につながりかねません。

現在、それらのシステムを導入して半年以上が経過するのですが、特に問題なく動いているようです。

コンピュータと言えば高性能なものほど良いというイメージがありますが、実際のところ消費電力や安定性などの点から考えると、必ずしも高速化ではなく、あえて余裕のあるシステムをソフトウェア的にダウングレードして用いる手段も時と場合によっては有効な判断となり得るのではないかと考えます。

弊社ではホームページのみならずタイムカードシステムや情報の自動取得によるホームページの自動更新システムの開発及び運用も行っております。気になられた方はぜひともご連絡をいただければ幸いです。

PS 実際のところ新システムを導入するのであれば、ある程度スペックに余裕を持って上記に書いているようなCPUのソフトウェアによるダウングレード運用をしておくと、後々の拡張について非常に対応しやすいかも知れません。

結局、システムを組む時とは、最初は非常にシンプルに制作しますが、現実の運用に伴って様々な機能追加していく事は多々あるのですから。

一定の拡張性としてコンピュータに余裕を持たせておくことは施設システム全体の拡張性や安定性と言う点において非常に重要な事かも知れません。

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